北欧から誕生した
光の美しさにこだわる
デザイナーズ照明

北欧照明

スカンジナビアデザインを誇る北欧諸国には多くの照明メーカーとデザイナーが存在します。

その理由には気候にも大いに関係があります。

北欧の地域では夏は日が長い反面、冬の間は日がほとんど昇らない白夜になることもあります。

そのため、家で過ごす時間を大切に考えて、インテリアを充実させる人も多く、その空間を作り上げる家具や照明器具のデザインはとてもスタイリッシュ。

夜が長い冬もあるため、灯りの作り方も大事に思い、照明もデザインが良いだけではなくその灯りの雰囲気にもこだわりがあるのです。

ここではそんな北欧の代表的照明メーカー3社をご紹介していきます。

北欧のインテリアの作り方はこちらでもご紹介しています。↓↓↓
北欧のヒュッゲやフィーカから繋がるインテリア5つのポイント

Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)

1874年にデンマークで創業した照明メーカー。

デザインだけではなく機能と良質な光のリズムにもこだわった機能的で美しいデザインなのも特徴的。

ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセンなど多くの建築家やデザイナーとも住宅や建築などパートナーシップを組み、数々の照明を開発しています。

ポール・ヘニングセンの作品で、シンプルでありながら反射板が織りなす光が美しい作品「PH5」と12列6枚ずつ並ぶ、計72枚の反射板の羽が重なり合いながら生み出す光がとても幻想的な「アーティチョーク」はどちらも高いデザイン性を持ちつつ、まぶしさを感じさせないことを意識して作られた照明で1985年に誕生したルイスポールセンの代表的な作品でもあります。

PH5
PHOTO:Louis Poulsen
artichoke
PHOTO : Louis Poulsen

Louis Poulsen 公式HP
https://www.louispoulsen.com/ja-jp/private

 

Le Klint(レ・クリント)

Le Klint(レ・クリント)は1943年、デンマークでTage Klint(ターエ・クリント)により設立された照明メーカー。

本来はターエ・クリントの父である建築家 P.V. イェンセン・クリントの趣味で作っていたプリーツシェードを普及させるために作られ、そしてそのプリーツシェードのデザインは日本の折り紙が元になっていると言われています。

2003年には、デンマーク王室御用達にも選定されました。

特に「ペンダント172」は美しく柔らかな曲線ラインが計算されたデザインで構成されており、レ・クリントの名作として知られています。綺麗な陰影を作り出す光がとても印象的なペンダントです。

Le Klint 127
PHOTO : Le Klint

Le Klint 公式HP
https://www.leklint.jp/

 

Artek(アルテック)

Artek(アルテック)は1935年、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールによりフィンランドで設立。

これまで家具なども多く作品を生み出しており、北欧の自然を感じさせるデザインが多くあります。

照明はシンプルなデザインの中に美しさと存在感があり、光は眩しさを抑えながら柔らかな光がまるで自然界に存在するかのようで、そんな優しい灯りが心地よく感じられるかと思います。

1937年には継ぎ目のない真鍮で作られた黄金色に輝く「A330Sゴールデンベル」が誕生し、その年のパリ万博のフィンランドパビリオンで発表されました。

アルヴァ・アアルト&アノイ・アアルト夫妻が内装を手掛けたヘルシンキにあるSavoy(サヴォイ)レストランで80年の月日経てた今もなお柔らかな光を放ち、輝き続けています。

Restaurant_Savoy goldenbell
Photo : Artek

2007年に復刻され、ホワイトやブラック、クロームメッキなどの塗装も誕生し、今ではフィンランドだけではなく、世界中で親しまれる代表的作品となりました。

灯りをつけていない時でもその存在は空間デザインを構成してくれます。

Artekやアルヴァ・アアルトについてはこちらの記事でもご紹介しています。↓↓↓
フィンランドの街に溢れるアルヴァ・アアルトの魅力とは

 Artek公式HP
https://www.artek.fi/jp/

 

北欧デザインの照明と暮らす

多くの建築家やデザイナーが北欧ならではの気候から考えられた暮らしを彩る照明たち。

柔らかな光とシンプルでありながら、こだわりを持って作られたそのデザインは今でもたくさんの人々に親しまれています。

現在、商業施設や住宅など建築デザインにも多く取り入れられ、受け継がれています。

ぜひ北欧の暮らしを体感してみてください。

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