最近はSDGsや脱炭素などのフレーズをTVでも耳にすることが多くなってきました。
私達の住む地球を守っていくためには何をしたら良いか。その取り組みはここ数年、世界中でようやく加速を始め、脱炭素エネルギーの開発から生まれたEV自動車やゴミの海洋プラスチックごみ問題の対策の取り組みとしてのプラスチック袋の有料化など様々な分野で進んできています。
ホームテキスタイルやライフスタイルなどの分野においてもそれに伴う商品の開発も多くなり、インテリアなどの各見本市でもそのテーマが掲げられることが年々増えてきています。
それでは2022年のトレンドテーマとはどんなものがあるのか、Heimtextilの提案などもご紹介しながら少し触れていきたいと思います。
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毎年開催される国際的見本市とは
普段、仕事などでインテリアや建築などに関わっていないとあまり知る機会は少ないかもしれませんが、エクステリアやインテリア、ライフスタイルなどに纏わる見本市と呼ばれる展示会は大きな規模のものから小さな規模のものまで世界中で毎年開催されています。
そこでは各メーカーがその年のトレンド商品や新商品など発信したい情報を展示しています。
大きなもので有名なのはフランスの世界最高峰のインテリア＆デザイン見本市『Maison & Objet（メゾン・エ・オブジェ）』、イタリアの世界最大規模である家具見本市でミラノサローネと呼ばれる『Salone del Mobile.Milano （サローネ・デル・モービレ・ミラノ）』などがあります。
ホームテキスタイルの世界最大の国際見本市『Heimtextil（ハイムテキスタイル）』もドイツのフランクフルトで毎年1月開催されており、2021年は新型コロナウイルスの影響により中止となり、翌年の開催を期待されておりましたが、2022年も新型コロナウイルスの感染拡大により残念ながら中止が決定されました。
ただ最近ではその影響でHPでの紹介が充実されており、Webnerなども開催されるなどで、離れた日本でも様々な情報を得ることができるようになっています。
Heimtexilで発表された2022/2023年のトレンドテーマをご紹介していきます。
テーマは『Next Horizons』
このHeimtextilは世界最大のホームテキスタイルやコントラクトテキスタイルの見本市で会場には世界中から毎年約3000社が集まり、その年のテーマと共に新商品など展示やトレンド情報なども得ることができる場でもあります。
日本では東京で開催されている『interiorlifestyle (インテリアライフスタイル)』が姉妹見本市となっており、雑貨中心の衣・食・住に纏わるものが多く展示されています。
前の年に発表されていた2021/2022年のトレンドテーマは『Nothing New, Everything New（新しいものはない、すべて新しい）』。そして2022年・2023年のトレンドテーマはさらにそこから繋がる『Next Horizons』
それは固定されたゴールやフィニッシュラインではなく、長期的に世界はどのようになっていったら良いのか？ということが記されています。
さらに４つのテーマでそれを表現されています。
[Deep Nature]
自然界のバランスが崩れてきている今日、自然との繋がりを取り戻して再生可能な未来のためにホームテキスタイルの未来を変革していく必要があると考えられています。カラーは地球から調達される資源、そしてそれらは自然界のバランスを取り戻すというコンセプト。
そのエッセンシャルでオーガニックなカラートーンが、ディープネイチャーを意味づけています。
[Hyper Nature]
それはテクノロジーを活かした自然のデジタルな表現であり、また光生物学と光科学技術は、より持続可能な農業方法の新しい道を切り開いていく。
鮮やかで自然的な色は、さまざまありますが、バイオサイエンスは、緑と灰色の明るいニュアンスや明快なニュアンス、少しぼやけたニュアンスなどインスピレーションをもたらします。鮮やかなカラー展開と合わせた高度なデザイン表現がとても印象的に表現されます。
[Beyond Identity]
未来の世代が変化するアイデンティティでより多様な面を見せ、将来に向けた希望的なメッセージ。それは柔らかくて力強く、快適なパステルカラーで表現されています。
さまざまなパステルカラーを特徴としており、落ち着いたグレーと淡いカーキ色、ハイライトオレンジなど明るく楽しい、そして柔らかいけど力強さを感じられます。
[Empowered Identity]
工芸品は持続可能な文化的繋がりを生み出し、創造するインスピレーションとなっていきます。伝統的なテキスタイルなど過去から未来へ工芸遺産を通じて感じることができます。
再利用された素材や過去とのコラボレーションが新しい世界を創り出し表現されます。新しいことに挑戦し、ユニークなものを見つけられる好奇心となります。
カラフルな原色のマルチカラーの組み合わせはポジティブな印象を与えるのです。
未来に繋がるインテリア素材
今年のHeimtextilでの提案はこれからの先にある未来に向けて持続的に考えていかなくてはいけないインテリアテーマとも言えるものだと感じることができます。
地球を大切に思いながら新しいデザイン手法に挑戦することはこれからのインテリアを創り上げていくためには重要なテーマをなっていくものだと思います。
これから世界中で行われる様々な展示会ではどのようなものが発表されていくのか注目です！
Heimtextil公式 HP
https://heimtextil.messefrankfurt.com/frankfurt/en.html
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SDGsから考える エシカルデザインと サスティナブル