デジタル化が急速に進んでいる現代。
ここ数年で、そのスピードは加速し続け、今ではスマートフォンで音楽を聴いたり、タブレットで動画を観たりすることが日常となりつつあります。
しかし、そんな中でも人気が上昇中のレトロモダンデザインのラジオオーディオ。あえてインテリアに置くだけで絵になる、そのデザイン性に惹かれてしまいます。
今回は名作のものから新作デザインまで気になるラジオオーディオの中から3つのブランドをご紹介していきます。
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Brionvega(ブリオンベガ)
1945年にイタリアのミラノで設立され、デザイン性の高い家電など手掛けている『Brionvega』
マルコ・ザヌーゾ(Marco Zanuso)、リチャード・サパー(Richard Sapper)、マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)といった有名デザイナーにより数々の作品を生み出しているメーカーです。
個性あるデザインがとても印象的で、その中でも1962年に発表されたポータブルTVで代表作でもある「DONEY」はイタリアで権威あるコンパッソドーロ賞を受賞し、ニューヨークのThe Museum of Modern Art(MoMA)にも展示されています。
他にも1962年にマルコ・ザヌーゾとリチャード・サパーのデザインにより発売されたポータブルTV「ALGOL」や1965年にマルコ・ザヌーゾとリチャード・サパーがメルセデスベンツとIBMのためにデザインした「radio.cubo」など、Mid-Century MODERNを代表する革新的なデザインで50年以上経った現代でも愛おしく感じられます。
Mid-Century MODERNのデザインがそのまま楽しめるので、その時代の家具などと併せるとより一層インテリアを引き立たせることができるのです。

Brionvega(ブリオンベガ)公式HP
https://brionvega.it/it/
TIvoli Audio(チボリ・オーディオ)

2000年にかつて世界初のプロジェクションテレビを製造し、米国テレビ芸術科学アカデミーから技術およびエンジニアリング部門のエミー賞を受賞したこともあるヘンリー・クロスは彼の長年のビジネスパートナーでもあるトム・デベストと共にマサチューセッツ州ボストンにテーブルラジオなどを販売する『TIvoli Audio』を設立しました。
1950年代の当時に一般家庭で普及し始めた頃のテレビは、画質や音質は良いものではなく、FMラジオの方が断然、良質な音質でした。
そこで彼はその良質な音質を追求すべく、研究を続け、ブックシェルフ型高性能スピーカー「AR-1」や小型スピーカーの販売などを手掛けます。
その後、携帯電話の基地局で採用されていた最新の技術を利用して作られた初のテーブルラジオ「Model One」を開発、そして、その販売を行うTIvoli Audioを設立したのです。
そして、デザインとシンプルな操作性を両立させ、Wi-Fiに接続して使えるものなど数々の高品質なモデルが生み出されました。
創立20周年を記念し、1600台限定(シリアルNo.付き)の Model One 第1号をオマージュして作られた 「Model One BT 20th Anniversary」はどこか懐かしいデザインでありながら洗練さをも感じることができるデザインなのが魅力です。

TIvoli Audio(チボリ・オーディオ)日本代理店 HP
GENEVA(ジェネバ)
『GENEVA』は2006年に設立された世界中で愛されているスイスのオーディオメーカー。
ハイクオリティーな音質、そして簡素な機能で洗練されたそのデザインの両立にこだわったスタイルが魅力的です。

モダンなデザインでありながらFMラジオを聴くことができ、さらにBluetoothも搭載されているので、iPhoneなどの音楽も良質な音質で聴くことも可能です。
TouringやAcustica Loungeのシリーズは外観もエコレザーで仕上げられており、そのシンプルなデザインの中にも洗練されたこだわりを感じることができます。
スイスといえば時計でも有名なのが知られていますが、その精密さをもどこか感じられる設計のようにも思えるのです。
GENOVA(ジェノバ)日本代理店HP
まとめ
デジタルの進歩により、スマートフォンなど高機能でポータブルな商品が多い中で、スピーカーの音質などにもこだわりを持ち、さらにインテリアの一部としてデザインを楽しむことのできるレトロモダンラジオ。
TVやYouTubeなどがあたり前の時代で、今もなお、音の世界で様々な話題を届け続けてくれるラジオを、最高の音質で体感してみてはいかがでしょう?