フランスから学ぶ−
毎日を素敵に生きる
ライフスタイルのアイデア

パリジェンヌの後ろ姿

数年前に『フランス人は10着しか服を持たない』という本が流行し、このフレーズが注目されたことがありました。

このタイトルに「えっ?本当?」と思った人も多いはず。これは作者がホームステイしたホストファミリーのフランス に住むマダム・シックという女性のエピソードで、出版されている海外での本のタイトルは和訳とは少しニュアンスの違う『LESSONS FROM MADAME CHIC

マダム・シックのからのレッスンという意味で、なんとなく日本のタイトルのものとニュアンスが違うような・・・

そこで一度、フランス人の友人に「服が10着というのは普通なの?」と尋ねてみると、「みんながそういう訳じゃないよ」という答えが返ってきました。しかし、詳しく話を聞いてみると、この題名にはフランスらしいアイデア溢れるライフスタイルが隠されていたのでした。

フランス流ホームパーティの楽しみ

フランスのパーティの席

フランスには家に友人などを招き、ホームパーティを楽しむ習慣があります。ホームパーティを開く時は料理だけではなく、家の中でのパーティの準備にも手を抜きません。

テーブルにはキャンドルやお花などをデコレーションして訪れるゲスト(お客様)をもてなします。

ゲストはホームパーティーにワインブーケやチョコレートなどの贈り物を持って行くことが基本で、時にはこの日のために用意した手作りのクッキーやケーキなど持参したりします。

フランスでは約束の時間より前に行くことはせず、準備する側を気遣って、少しだけ遅れて行くようにすることが礼儀とされています。これは日本と少し違うところですね。ゲストがみんな揃うまではアペリティフを飲みながら会話を楽しみながら待ちます。

パーティで座る席の位置はパーティを開催する家のオーナーが決めるのがルール。様々な人と交流ができるように参加したカップルは敢えて分かれて配置されることもあります。これは会話を楽しむフランスらしい粋なはからいです。

乾杯はフランス語で『Santé(サンテ)!』そう言いながら、みんなで互いにグラスを合わせます。

そしてゆっくりとディナーの時間を楽しみ、その後もラウンジでコーヒーやカップケーキなどゲストに感謝しながらおもてなしをすることも決して忘れないのです。

みんなで過ごす時間を心地よく楽しみ、分かち合えるような雰囲気作りも感じられるのです。

フランスでは、家族や友人との時間を大切にし、シンプルな食事でホームパーティを楽しみます。シンプルで心地よい空間で、大切な人たちとの絆を深めましょう。

 

エレガンスを意識したシンプルライフ

アロマのウォールシェルフ

このようにホームパーティをよく行うフランス。普段からいつ来客があっても良いように常に家を綺麗にしているのが当たり前。

しかし、忙しくただただ毎日掃除ばかりに追われているという訳ではなく、外に出かけない日でも決しておしゃれについておろそかにはしません。

家着で一日過ごすのではなく、いつ誰が来ても誰に会っても良いようなスタイルで過ごすよう心がけているのです。

また家の掃除の時もただ片付けるだけではなく、見せ方にも気を遣っています。例えばタオルの置き方や畳み方にもちょっとした綺麗に見える工夫をしたり、持ち物もちょっとしたデコレーションをしてみたりとアレンジ次第でそれもひとつのインテリアになるような空間作りを楽しんでいるのもさすがオシャレな国だなぁと思います。

服を選ぶ際にも流行りとらわれて、多くの服を買い込むことなく、自分のスタイルに合ったもので、いかに良いものかを考えながら購入したりするのもフランス流。着こなし方も上手で、自分らしいコーディネートを大事にしています。

ひとつのアイテムでもアクセサリーなどもうまく使いこなし、数種のコーディネートを楽しむのです。そうすることで家の中もスッキリとし、服やアクセサリーなども良いものを大事に使うことができるのです。

これが『フランス人は10着しか服を持たない』に繋がっているのだとわかります。

私たちの周りの日本人の中ではどうしても無難な着こなしになってしまうと悩んでいるという人も多いはず!着こなし方やカラーコーディネートなどのアレンジ方を参考にしてみると新しい自分が見えてくるかもしれませんね。

シンプルさの中にエレガンスを見出しつつ、シンプルなインテリアやファッションで、毎日を美しく過ごしましょう。

 

自然との調和を大切にした生活

パリの風景と女性

パリと言えば華やかにお金をかけて毎日を過ごすフランス人女性のイメージがある方もいるかと思いますが、実はかなりみんなエコライフ。

例えば、運動をするとしたなら、ジムに通う人はほとんどいません。公園の近くを走ったり、会社までの道を歩いて通ってみたり、自転車で街の中を走ったり、日常できる運動を心がけることで身体を整えていたりします。

また料理や食材もオーガニックなど自然で新鮮さにもこだわります。BIOへの関心なども強く、スーパーやデパートに行くよりも公園や広場で開かれているマルシェで売られている新鮮な食品を目で確かめ、お店の人にも聞きながらより良いものを購入することが多く、その素材を活かして料理を楽しんでいます。

ボディケアにおいてもスキンケアなどは自然素材のものを使用して美しさを作ろうと心がけています。

身体にも優しく健康的なものを使い、昔から伝統的に受け継ぐ日々のケアの大切にしているのです。毎日の過ごし方ひとつひとつが本当の美しさを保つための要素に繋がっているんですね!

日常にヨガやウォーキングなど、自然を感じる時間を取り入れ、心身をリフレッシュしましょう。

 

素敵に年を重ねるフランス女性

どうしても年齢を気にしがちな日本人。でもフランスの女性は年を重ねるほど人生での経験や知識も豊富になり、内面と共に美しくなれる価値観を持っています。

自分らしいオシャレを楽しみ、いつまでも素敵な女性でいることも決して忘れません。フランスでは夫婦で家事なども分担していることもあり、ほとんどの女性がフルタイムで働いています。しかし休日や長期バカンスはしっかりと取り、家族や友人との旅行や趣味などライフスタイルを楽しんでいます。

『On n’a qu’une vie!』これは、『人生は一度きり』という意味で、よくフランスでも使われる言葉です。

毎日をいかに楽しみながら素敵になる人生を意識して過ごすか、日々の過ごし方の大切さを教えてくれている気がします。

 

パリの街並みの歴史についてもこちらでご紹介しています↓↓↓
フランスに誰もが惹かれてしまう理由〜パリの街並み編〜

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