最近、インテリアテイストでも耳にすることが増えた「ボタニカル」スタイル。
植物を育てていく楽しさと一緒に、インテリアに置くことで視覚的にも癒されて、リラックスできる空間を作ることができます。
ではどのようにボタニカルインテリアを取り入れて、よりデザイン性を高めてインテリアに効果的に見せるにはどうしたら良いのか、人気の種類やディスプレイ法などご紹介していきます。
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ボタニカルインテリアとは?
「ボタニカル(Botanical)」の意味をみなさんご存知でしょうか?
英語で「植物学や植物的な〜」などの意味があり、植物園のことも「botanical garden」と書き、「Botanical」が使われています。
ボタニカルインテリアとは植物や植物柄などを用いるスタイルのことで、ここ数年から人気が高まっています。
暮らしに自然を取り入れることは私たちにとっても、古くから馴染みもありますが、それが最近、その昔ながらの植物と過ごすスタイルが再びブームとなっています。
またファブリックや壁クロスなども植物をあしらったボタニカルでリアル柄なものやデザインが面白い柄のものも増えてきているので、合わせてアクセントのあるオシャレな空間を作ることもできるのも楽しさのひとつです。
植物の種類
インテリアで飾るためには空間に馴染みやすく、そしてお手入れがしやすい植物を選びたいもの。
大きくなるタイプの植物から小ぶりのまま育てられる植物まで様々なものがあります。
育て方や適正な環境などもあるので、気をつけて選定しましょう。
フィカス・ウンべラータ
大きな葉が特徴のクワ科の種類で室内で育てられる常緑高木の「フィカス・ウンベラータ」
スマートな感じが北欧系のインテリアともデザイン的にも相性がバッチリ!
葉の広がりもあり、背の高さくらいまでの大きいものもあるので置くスペースは少し余裕を持って。
日当たりの良い場所を好みますが、直射日光が強すぎると葉焼けを起こすので、直射日光は避け、また暑すぎたり、寒すぎたりしない適温で育てましょう。
モンステラ
熱帯アメリカの地域でみられるサトイモ科のつる性植物で、葉は穴が開いたり、深い切り込みになったりなど。とても個性的な形状持っており、その姿から「モンストラム(monstrum)=奇怪、怪物」がその名の由来になっていると言われています。
モンステラの葉は生地の柄などのデザインでも良く使用されることもあり、置くだけで南国の雰囲気を醸し出してくれます。
耐陰性のある植物ですが、日には当たった方が健康に育つのでベスト。ただ直射日光が当たると葉焼けを起こすので、直射日光は避けましょう。
クワズイモ
アジアンテイストのインテリアにもよく合い、個性的な存在感のある「クワズイモ」。
名前の通り、イモ科の植物で「出世芋」とも言われており、仕事運があがるとされていて、縁起がよい植物です。
葉は60cmほどの大きさまで成長することもあり、の雰囲気の感じからアジアン系のインテリアにもマッチングします。
熱帯地方が産地でありながら、半日陰を好む植物。強い日差しには弱いので、注意しながら、育てましょう。
アイビー
小さな葉がかわいいイメージの植物。葉には白の縁のあるものや薄いグリーンのもの、マーブル柄ものなどさまざま。
ツタを伸ばしていくので、インテリアに棚の上やハンギングポットに入れて飾るなどすると、ツタの下がり具合など雰囲気にとても愛らしさもあり、人気の植物です。
ポトス
ガーデニングなどでも人気の「ポトス」花言葉は「永遠の富」ということから飾ると金運が上がるとも言われています。
つる性の植物で葉が美しく、比較的育てやすいこともあり、幅広く親しまれている人気の植物。
葉の色の濃いグリーンのタイプや淡いイエローグリーンなタイプ、色が混ざっているタイプなど品種もさまざま。
つるが伸びるので、ハンギングポットなどで飾るとインテリアにも映えます。
サンスベリア
葉の先が尖っていて特徴的な形をしている「サンスベリア」
その形状や縞模様であるところなどが虎の尻尾に似ているところから「虎の尾(トラノオ)」と呼ばれることもあります。
多肉植物として扱われることもあり、乾燥に強く、枯れづらく育てやすいので、観葉植物の初心者にもおすすめ。
縦長のスマートなその個性的な印象はインテリアのアクセントとしても演出してくれます。
多肉植物
葉や茎、根の内部に水を貯蔵しており、葉も肉厚で、個性的なフォルムが人気の植物。
砂漠などで生息するものも多いほど乾燥に強いので、育てやすいこともあり、ここ数年で一気に認知度が高まりました。
10cm以内のかなり小ぶりなものもあるので、デスクの上などに飾って、育ててみるのもGOOD!
鉢(ポット)や鉢カバーの選び方
インテリアに植物を飾る上で鉢(ポット)や鉢カバーのデザインも選定のポイントとなります。
大きさはcm表記の場合と「号」の単位で表記されていることがあります。
「号」は大きい部分の円の直径のサイズで、1号=約3cmが目安となります。(例えば3号だと直径約9cm、10号だと直径約30cm)
根が成長することも考慮して、ひと周り大きめのサイズにすることがおすすめです。
また鉢カバーを使用する場合は鉢が幅も高さもすっぽりと隠れるサイズのものを選べるように、あらかじめ鉢のサイズを測ることも忘れないようにしましょう。
鉢の素材には最近では多くのものが販売されており、テラコッタや陶器、スチール製、プラスチック製などやさらにデザインも施されているものもあり、種類も豊富。
インテリアのテイストも意識して購入することを心がけて。
花や枝状の葉などを飾る場合のフラワーベースもデザインを楽しんで。種類に合わせて色々準備しておくと、花の色やボリュームなども変えられるのでおすすめです。
多肉植物やサボテン、水草などを透明なガラスの容器に入れて、デザインを楽しむ、最近話題のテラリウム。
比較的にお手入れも簡単なことと、カラーソイルなどを使って、さらに自分好みのアートなものに仕上げられるのも嬉しい。
ボタニカルインテリアの魅せ方のコツ
ボタニカルインテリアはディスプレイ法をひと工夫するとより活きた魅せ方が叶います。
例えば棚など設置することで、大きな鉢で背の低いものは床面に置き、小さな鉢で小ぶりなものは棚の上に並べて飾ることでボリューム感も出てきます。
また棚には他に個性のあるオブジェやお気に入りのデザインの花瓶、壁面には自然を感じさせてくれるアートなを一緒に飾ることで、そのスペースがひとつのデザイン的な空間に。
高さの違う小ぶりな植物を並べる場合は小さなボックス状のものを利用して。少し高さを出したり配置にアレンジを加えてみるだけで、リズムカルなバランスの取れた空間になります。
木の素材を活かした家具や雑貨と合わせたボタニカルインテリア。
種類の違う植物を合わせても、ベースカラーが揃っているので、統一感が感じられます。
ボタニカル柄のアートも合わせて、ナチュラルな北欧デザインにもマッチングした明るく爽やかな印象を作ります。
寝室のようなリラックスしたい空間にも植物を。壁面にハンギングポットをかけたり、高さの違う植物をバランスをとって並べたりするだけでもインテリアがアレンジされます。
アースカラーでまとめたインテリアとも相性がいいのでおすすめです。
まとめ
植物をインテリアに取り入れることで、ちょっとした癒しの空間を作り出すことができます。
色々なアレンジで自然のあるインテリアを演出してコーディネートをぜひ楽しんでみてください。
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