アートが集まる
フランス・パリの美術館は
近代建築も楽しめる!

Louvre Museum

かつて多くの画家や作家などが愛し、今でも数多くの新しいアーティストが誕生する街、フランス・パリ。

そんな街にある美術館は絵画などの作品はもちろん、その建築デザインも素晴らしく見どころがたくさん!

今回は数あるパリの美術館の中から、特に近代建築デザインも楽しめる美術館を歴史などと共に厳選して一度は訪問したいと思わせる3つの美術館をご紹介していきます。

ルーブル美術館

ルーブル美術館

フランスでも最も知られている世界最大級美術館で、フランスの国立美術館でもある、パリのルーブル美術館

その建物の佇まいも圧巻で宮殿の中央にある広場にガラスのピラミットがあるというなんとも歴史とモダンの融合の中に存在しています。

元々この宮殿部分は12世紀にフランス王フィリップ王が要塞として建設したもの。増改築が繰り返されているものの、歴代の王の王宮としても使用されていたこともあり、今もなお、その面影を残しています。

所蔵されているのはモナ・リザやミロのヴィーナスをはじめ、古代オリエントから18世紀までの彫刻や絵画などの作品、その数なんと38万点以上

その内の約3万5000点が常時展示されています。

そしてルーブルといえば印象的なのが映画『ダ・ヴィンチ・コード』でも舞台になった中庭にあるナポレオン広場に設置されたガラスのピラミッド。

当時の1981年に就任した大統領フランソワ・ミッテランにより行われたフランス革命200年を記念して計画された大規模なグラン・プロジェといわれるパリ大改造計画により建設されたひとつがこのルーブルのガラスのピラミッドでした。

この部分は中国系アメリカ人建築家イオ・ミン・ペイのデザインにより1989年建設され、それまでは屋外でチケットを購入する形で。特にエントランスから長蛇の列になることも多く、困難でしたが、この問題を解決するために造られたこのピラミッド部分がメインエントランスとなっており、入館者はこのピラミッドを通って広々とした地下ロビーへと降りていき、ルーヴル美術館本館へも直接と昇っていくことができるという入館路になっています。

このピラミッドで使われているガラスの枚数については666枚説や673枚説など諸説色々存在しますが、三角形位と菱形のガラスで構成されており、太陽からの光が、直接ロビーに差し込んでくるのがとても印象である。

この斬新なデザインは当時批判的な意見もあったものの、今ではパリのランドマーク的存在になっています。


ルーブル美術館(Musée du Louvre)

Rue de Rivoli, 75001 Paris, France
営業時間:9:00~18:00(火曜日定休)※要確認
公式サイト  https://www.louvre.fr/en

 

ポンピドゥー・センター

ポンピドゥセンター

パリ4区にある総合文化施設、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター。こちらが通称、ポンピドゥ・センターと呼ばれています。

オープンしたのは1977年。今から約40年以上前でありながらその建物のデザインはかなり近代的モダンで当時ではかなり斬新なものでした。

当時、戦後と共に景気の流れはヨーロッパからアメリカに移行していき、それに伴い、パリの芸術も衰退し、世界の芸術の中心もまたニューヨークに移動していました。

復興を計画していくかの議論の中、1969年に近代芸術の愛好家でもあった大統領ジョルジュ・ポンピドゥーは大規模な映画関連施設や図書館・美術館を併せ持つ拠点を計画し、この建設が決定しました。

この設計に携わったのが、1971年にフランスで初めて開催されたデザイン国際コンペで選定されたイギリスの建築家リチャード・ロジャースとイタリアの建築家レンゾ・ピアノのコンビ。

ポンピドゥー・センターには、美術館の他に図書館、レストラン、映画館・多目的ホール、会議室なども入っており、7階建て+地下3階の大規模施設。

構造や空調の配管、柱などが剥き出しの外観が特徴的で当時ではかなり斬新的なこのデザインが当時はパリの美観を壊すとかなり物議を醸しました。

しかし開館後は想定以上の入館数となり、現在でもこの建物のデザインは高く評価され、周辺にもレストランや商店なども進出しオシャレな街並みとなっています。

建物の外観から見える設備の配管にはそれぞれ配色されており、カラーコードにはそれぞれ意味があり、青が空気の流れ(空調)、緑が水の流れ(水道)、黄色が電気の流れ、そして赤が人の流れ(階段、エスカレーター)を表わすというアイデアに触れるのも楽しみのひとつです。

2023年末から3年間、建物の全面改修のため休館の予定で、それが終えると50周年を迎えることになるので、待ち遠しいですね。


ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou)

Place Georges-Pompidou, 75004 Paris, France
営業時間:11:00~20:00(火曜日定休)※要確認
※2023年末より改修のため休館予定
公式サイト  https://www.centrepompidou.fr/fr/

 

フォンダシオン ルイ・ヴィトン

フォンダシオン ルイ・ヴィトン
PHOTO :Fondation Louis Vuitton HP

2014年、パリの中心部から少し離れた16区のブローニュの森にオープンした、ルイ・ヴィトン財団美術館『Fondation Louis Vuitton(ファンダシオン ルイ・ヴィトン)』

この一流ブランドが手掛けた美術館のオープンはかなり話題となり、現在では多くの人が訪れるパリの観光名所ともなっています。

この建物の設計は数々の斬新な作品を生み出している世界的にも有名なカナダ出身の建築家フランク・ゲーリー

フランク・ゲーリーが「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大な帆船」をフランス・パリに作るといった野望からで造られたそのデザインから感じられるようにその佇まいはまるで森の中に浮かぶトールシップのよう。

このファンダシオン ルイ・ヴィトンには曲面状のガラス3,600枚と19,000枚 ダクトシート(白繊維補強コンクリート)のパネルが使われており、このガラス面から入る光は建物内部にも明るさをもたらし、またその独特な建物のデザインに森の自然な緑や時には夕日も反射してさらに美しさを生み出します。

このユーモアなデザインは観る角度で様々な表情を生み出すので、晴れた日はぜひ外観を360°堪能してみることがおすすめ!

また環境のことも考えられており、ガラス面に当たる雨は貯蔵し、ろ過され、壁面やガラス屋根の洗浄するためやテラスや植物などにまく水としても使用されていることも自然と共存している建物として、それも含めてデザインであるという意味を感じさせられます。

ファンダシオン ルイ・ヴィトンではコンテンポラリーアートなど様々な作品展や企画展なども開催されており、またファンダシオン ルイ・ヴィトン限定商品などもリーズナブルな価格で販売されているのも人気のひとつ。


ファンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)

Avenue du Mahatma Gandhi Bois de Boulogne, 75116 Paris, France
※2021 年 9 月 22 日より営業再開予定
公式サイト  https://www.fondationlouisvuitton.fr/fr

 

まとめ

フランス・パリには他にも多くの美術館や博物館などがあり、様々なアートを楽しめるのと同時にその建築デザインを堪能できるのも魅力のひとつ。

歴史的な建築物のものからこのような近代建築まで融合しているパリの街並み自体がアートに感じられます。

ぜひ、パリに行かれた際にはそのデザインに触れてみてください。

パリの街並みの歴史についてはこちらでもご紹介しています。↓↓↓
フランスに誰もが惹かれてしまう理由〜パリの街並み編〜

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